お花見の席取り

昔は、桜が咲く季節は、勤務終了後に部署メンバーとお花見をしていました。少し早めにでて、場所を取ろうと思うのですが、それでは遅くて、朝からブルーシートを敷いて、席取りをしている会社もありました。

川沿いに桜並木が続く美しい場所でした。それでも、この時期、夜は寒く、ビールなんかはあまり飲みたい気分ではないのですが、桜を見ながらみんなでワイワイするのが楽しかったような気がします。

「日本では、花が咲く時期がニュースになるそうだ」と外国人の方は驚かれたようですが、今では、外国人の方も一緒にお花見をする風景もよく見かけます。コロナ禍になって、3年くらい、そんな風景も無くなっていましたが、今年は戻ってきましたね。結構、ゴミや騒音など迷惑になることも多いのですが、桜には罪はないので、愛でたいと思います。

やはり、満開の桜というのは圧巻です。この時期、風が強かったり、入学式まで持ってほしいなあと思ったこともありますが、雨が降ったり、寒暖のタイミングで早く散ってしまったり、見ごろの時期は意外と短いです。

春の訪れは、なんにしても人の心を温かくしてくれますが、毎年、繰り返されるこの空気感に、平和で無事にいられた安堵感も沸いてきます。日本は、この季節感を味わえるのが良いですね。季節が巡ると、この時期にあった忘れていたことを思い出したりするので、人間の記憶というのは、どこにしまわれているのか。

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